土木
開発技術本部 開発技術部

「共存・共栄」の精神で自社のさらなる成長を!

利便性の高い街を実現するために

市街地再開発事業において、都市基盤整備の技術支援を行なうことが私の主な業務で、たとえばオフィスがある日本橋では、江戸時代に造られた町割りを改変し、大きなプレートを設けて施設を建設する必要がありますが、そこで下水道や電力施設といった既存インフラを移設し、道路の再整備を行なうのが役割です。

近年、こうした市街地開発プロジェクトは大規模化し、開発コンテンツも多様化しています。そんな中で、地下鉄駅から街へのアクセシビリティや、歩行者デッキの架橋、水辺空間の整備など、利便性が高く、快適な歩行空間を提供することは、そのまま将来の国際競争力を高めることにも直結するでしょう。

建築と土木の融合で新たな可能性が

建設業界において、こうして建築技術者と土木技術者が一緒になるのはまだまだ稀なケースと言えます。これは基盤を造り、その上に街を造る都市再生プロジェクトにおいては大きな強み。真に機能的な都市を造るために、建築と土木が課題を共有しながらひとつの完成形を目指す組織体系は、随所でメリットを発揮するでしょう。

また、気候変動に伴う自然災害の複合化、激甚化、多発化も、都市設計において最重要課題のひとつ。とりわけ向こう30年間で発生確率70%と言われる首都直下型大地震への対応も待ったなしの状態で、我々も危機意識を持って備えなければなりません。私自身、これまで建設業界や不動産業界で長年培ってきた人脈を生かし、先を見据えた街造りを目指したいと考えています。

「迷ったら王道をいく」という社風

三井不動産エンジニアリングの社章には「&」を象ったロゴがデザインされています。これは共存・共栄を表すもので、多様な価値観を連携することで会社の成長を目指そうという企業のスタンスを示しています。

都市設計という大規模なプロジェクトを進める中では、いくつもの分岐点に直面し、頭を悩ませる機会が少なくありません。そんな時は共存・共栄の精神に立ち返り、さらに「迷ったら王道をいく」という社風に則った選択を意識するようにしています。様々な価値観を取り入れる中でこの「王道をいく」という指針は我々にとって非常に重要で、時に力強く背中を押してくれる方針でもあります。おかげで三井不動産が脈々と築き上げてきた信頼とブランドを汚さぬよう、自分に誇りを持ちながら日々の業務にあたることができています。

各専門領域の紹介

三井不動産エンジニアリングは、三井不動産と一体となってプロジェクト運営を技術領域から支援する役割を担っています。また、これからの社会に必要な技術のための調査・研究や、知的財産の蓄積等日々ナレッジを蓄積しています。これらを成し遂げるためには、幅広い領域をカバーする体制と、組織一丸となった取り組みを担う専門性の高い人材が不可欠です。三井不動産エンジニアリングの組織を構成している主な専門分野をご紹介します。