私たちのチームは、開発事業における企画・計画・許認可といった上流工程から、施工・発注・監理フェーズに至るまでの各業務段階において、土木・都市計画の専門的知見を活かしてプロジェクトを支援しています。その中で私は、世界に誇れる高質な街づくりを目指し、都心部の市街地再開発事業における都市基盤整備の技術支援を担当しています。
例えば、三井不動産グループが拠点オフィスを構える日本橋では、江戸時代に形成された町割りを現代の都市機能に適合させるため、大規模な街区(プレート)を設定し、施設を整備する必要があります。その実現に向けて、下水道や電力施設といった既存インフラの移設・機能更新、道路の再整備などに取り組んでいます。
近年、市街地開発プロジェクトは大規模化し、開発コンテンツも多様化しています。地下鉄駅から街への高いアクセシビリティの確保や、歩行者デッキの整備、潤いのある水辺空間の創出など、利便性と快適性を兼ね備えた歩行空間づくりが求められます。将来の都市の国際競争力向上に直結する仕事として、非常にやりがいを感じています。

建設業界において、当社のように建築技術者と土木技術者が一体となって組織を構成している例はいまだ多くありません。しかし、基盤を整備し、その上に新たな街を築く都市再生プロジェクトでは、この体制が大きな強みを発揮します。建築と土木がそれぞれの専門領域を越えて課題を共有し、ひとつの完成形を目指す——真に機能的で持続可能な都市を実現するうえで、随所でその価値を実感しています。
また、気候変動に伴う自然災害の激甚化や首都直下型地震のリスクなど、都市が抱える課題は年々複雑化しています。短期的な視点にとどまらず、将来を見据えた都市のあり方を検討することも私たちの重要な役割の一つです。技術者一人ひとりが高い危機意識を持ち、都市の根幹から備えを固めていく姿勢が不可欠だと考えています。

三井不動産エンジニアリングの社章には「&」を象ったロゴがデザインされており、多様な価値観をつなぎながら企業として成長していく「共存・共栄」の意味が込められています。
大規模な都市開発の現場では、いくつもの分岐点に直面し、判断に迷う局面が少なくありません。そうした場面で私たちは、この共存・共栄の精神に立ち返り、「迷ったら王道をいく」という社風に則った選択を大切にしています。
現場で交差する多様な意見を尊重しつつも、最終的には三井不動産グループが大切にしてきた価値観に立ち返る。この明確な指針があるからこそ、社会からの信頼とブランドを守り、自分たちの仕事に誇りを持ちながら向き合うことができています。多様な価値観を尊重しつつ、王道をいく。このブレない姿勢こそが、私たちエンジニアリングチームの基盤であり、未来の都市を創り上げる揺るぎない力となっています。
