大手ゼネコンの設備設計部で空調衛生設備設計の経験を積んだ後、シンガポールの不動産会社などで建物の運営管理に従事しました。充実した日々でしたが、やはり「自分の手でものづくりに直接関わりたい」という想いは消えることなく、転職を決意。三井不動産エンジニアリングに惹かれたのは、発注者側の立場から多様な物件の建設に深く関われる点でした。
現在は環境技術部に所属し、オフィス、商業施設、ホテル、データセンターなどの空調衛生設備を担当しています。私の強みは、管理運営者としての目線を持っていることです。環境性能やLCC(ライフサイクルコスト)の観点も踏まえた最適なシステムを選定し、ユーザーファーストはもちろん、「将来の設備更新まで見据えた、管理運営のしやすい建物」を目指して、設計者や施工者と日々協働しながらプロジェクトを進めています。

三井不動産が手掛ける物件はオフィス、商業施設、ホテル、データセンターなど多岐にわたり、商品ごとに仕様が異なるためすべてを把握するのは非常に骨が折れますが、その違いを楽しんでいます。地域が変われば空気の性質も水の性質も変わります。自然の力を相手にしながら、どうすれば最適な設備をつくれるかチームで知恵を出し合うことに、この仕事の奥深さとやりがいを感じています。
品質確保において私が最も重視しているのは「工程」です。無理なスケジュールによる突貫工事は品質低下や不具合を招くため、もの決めを含めた現場の進捗を常に注視しています。また、図面を精査し、他工種との取り合いポイントや難易度の高い箇所を早期に見極め、関係者への注意喚起と課題解決を促すことも欠かせません。さらに、環境性能の高い建物を目指す環境技術部では、竣工物件のフィードバックや不具合事例を共有し、設計のレビューで全物件について意見を出し合って新築物件に反映する仕組みがあります。図面上のわずかな空調・換気の配置修正で効率が大きく上がることもあり、こうした基本を怠らないことが、安全で安心な建物づくりに繋がると信じています。

当社の魅力は、様々なバックグラウンドを持つプロフェッショナルが集まり、お互いを尊重し合える風土があることです。人生経験豊かな方々ばかりなので、入社後もすぐに打ち解けることができました。日常的によくコミュニケーションを取り、目線合わせをしながらチームで最適解を導き出しています。私が仕事で常に心がけているのは、問題が起きたときこそ早急に情報を共有すること。問題を自分一人で解決しようとせず、上司や周囲を巻き込んで解決策を模索するようにしています。
働きやすさの面でも、フレックスや在宅勤務を状況に応じて柔軟に選べる環境が整っています。私自身、家庭を最優先した時期を経て子育てが一段落した今は、仕事も個人の時間も存分に楽しむ余裕を持てています。今後、DXやAIの導入によって業務の進め方や建設業を取り巻く環境が変わっていく時代においても、根底にある基本的な技術の重要性はずっと変わりません。だからこそ、様々なエキスパートが集結しているこの環境で知的好奇心を刺激し合い、貪欲に学ぶ姿勢を持ち続けたいと思います。発注者側の立場として柔軟性を持ち、常に最適な方法を模索しながら、新しい価値の創造へ果敢に挑んでいきます。
