前職ではゼネコンと設計事務所に在籍し、現在は建築技術部で構造計画の確認・コンサルタント、躯体施工の監理を行っています。三井不動産はビル・ホテル事業、商業・物流施設など、幅広い分野で事業を手掛けていますが、建築構造の横通しの立場で計画に携わる上で、様々な立場を肌身で知っていることは、自分の強みになっていると思います。
高度成長期・バブル期を知る立場からすると、ESG経営が求められるこの時代は、”適材適所”がより求められる時代なのだと感じています。みなで一緒に豊かになるイケイケの時代は終わり、個のニーズに合わせて必要なものを必要な分だけ作ること。
その一方で、バブル期を知る立場からすると、ESG経営が求められる今この時代は、“適材適所”の時代なのだと感じます。みんなで豊かになるイケイケの時代と違い、必要なものを必要な分だけ造り、今あるものをできるだけ有効利用すること。現在の建設業には、そんな視点が不可欠ではないでしょうか。自分は構造の領域から、そうした時代に貢献したいと考えています。
今あるものをできるだけ有効利用すること。現代ではますます、そんな視点が不可欠になってきています。自分は、建築構造の仕事の一端を通じて、その事を語り続けていきたいと考えています。
三井不動産グループの最大の強みは、大手企業で有りながら、フットワークの軽さを持っている点ではないでしょうか。ただ売れるものを作ればいいという会社ではなく、ビジネスとして小規模からでも、社会に求められるものを提供していく。そんなスタンスです。コロナ禍で、在宅ワークが浸透しましたが、従前から手掛けてきたシェアオフィス事業をさらに様々なバリエーションをもって展開していることなどはその好例でしょう。私は三井不動産のそんなスタンスが好きです。
実際、画一的なものづくりをしない社風はたしかに感じています。しかし、その一方で、いたずらに奇をてらうこともありません。様々な事業展開にかかわる中で、発想の転換に繋がる新しい価値観をみなさんと共有できれば嬉しいですね。
私は2019年7月の入社ですから、まだこの会社に来て2年弱といったところ。しかし、社内の風通しは非常にいいし、ワークライフバランスも保ててます。まだまだ頑張れますかね。
これまでの経験や、蓄えてきた知識を、次の世代に伝えていくことも我々の責務のひとつ。海外はもとより、国内でも、地域によって、施工にまつわる事情が異なり、建築材料も異なります。設計の考え方もそれに応じて変えた方がいい場合もでてきます。そんな中で、先人の知識、体験を共有し、改良していくことは有意義な事。それは今ある材料、今ある条件で求められる建物を作ることに、そして、”適材適所”に繋がるでしょう。建設業さらには不動産業の未来の蓄積(ストック)のため、我々の技術を繋いでいきたいですね。